黒川塾44に参加してきました

少し間が空いてしまいましたが、
先週の1/13(金)に、黒川塾44に参加してきました。
テーマは『e-sports』。
野球やサッカーなどのように、デジタルゲームを競技・スポーツと見做そうという概念です。
日本ではまだまだ普及しているとは言えない考え方ですが、海外では非常に盛んで、
有名タイトルの大会ですと賞金総額が何十億円にも上ったりします。

<登壇者>
中山大地さん(通称ノビさん):『鉄拳』世界トッププレイヤー
佐野真太郎さん:プロゲーマーチーム『サイクロプス大阪』監督
馬場章さん:日本eスポーツ協会理事
筧誠一郎さん:日本eスポーツ協会事務局長
黒川文雄さん:黒川塾主催者

今回のセッションでは、日本のe-sports業界の方々が集まり、
海外に対する遅れを認識しつつも、将来的にどのように国内でe-sportsを発展させていくかということを前向きに語っており、
e-sportsの未来に期待が膨らむ内容でした。
途中ではいわゆるオフレコ話も飛び出し、「そんなことまでしてるんだ!」と思うような話もありましたw

セッションの詳しい内容については、GameDeets様の以下の記事をご参照ください。

【黒川塾44】e-Sportsの明日はどうなる?さまざまな課題に対する取り組みがテーマに

その他、個人的に質問したことなどを書いておきたいと思います。
Q.(ノビさんと佐野さんに)選手・またはプロチーム監督として、ゲーム開発者に言いたいこと・期待することがあれば教えて下さい。
A.(ノビさん)もっとプレイヤーのことを気にかけてほしい!
自分たちのゲームを愛してくれている人たちを、もっと大事にした方がいいと思う。
(佐野さん)しがらみや利権を絡めず、できるだけ自由にやらせてほしい。

(懇親会にて、ノビさんに)
Q.自分も競技性の高いゲームを作りたいと思っています。アドバイスを頂けないでしょうか。
A.バランスが尖っていた方がいい。超強いキャラもいれば超弱いキャラもいるとか。
その方が面白い。
-プロゲーマーの側からみてもそうなんですか!?
-そう。みんな同じくらいだと面白みがない。

※バランスが尖っていた方がいい、というのはゲーム開発者の間ではよく言われることですが、
プロゲーマーの方もそう思っているとは意外でした。

Q.鉄拳が好きとはいえ、世界トップになるまでには、苦しくなったり、嫌になったりしませんでしたか。
A.いや、でも、ゲーム好きなんで。
※あっけらかんとおっしゃっていましたが、世界トップって相当なものですよ!
この人のゲーム好きは並大抵では無いと感じました。
そしてそれだけ人を惹き付ける『鉄拳』も本当にすごい。
負けられないです…!

(筧さんに)
Q.デジタルゲームでは、ハードの都合で『現役』ではなくなってしまったり、開発元の都合でサービスが終了してしまってプレイできなくなったりという、「ゲームの寿命」の問題があると思いますが、そのことはe-sportsにとって障害とならないでしょうか。
A.それは協会としては解決が難しい。開発者側が必要に応じて、別ハードで出したりするなど、対策してもらわないといけない。

Q.自分はシミュレーションゲームなど、反射神経をあまり使わずじっくり考えられる対戦ゲームが好きなのですが、
そういったゲームでもe-sportsとして成り立つものでしょうか。
A.競技性があれば、どんなゲームでもe-sportsとみなすことができる。
ただし、実際にどういった形で大会を運営するか、観客が集まり、種目と盛り上がるにはどうするかといったことが課題。
※僕としても、大会をどのようにすればいいのかというのが、本当に悩ましいところです。
囲碁や将棋が参考になるでしょうか。

———-
セッション・懇親会を通して、とても実りの多い会でした。
次回黒川塾45では、『妖怪ウォッチ』などでお馴染みのレベルファイブ社長・日野晃博さんをお迎えするそうです。
※イベントpeatixページ
http://peatix.com/event/227831?lang=ja

黒川塾では毎回、オフレコ話を含む「ここでしか聞けない話」が満載です。
懇親会での出会いもありますので、興味を持たれた方は参加されてみてはいかがでしょうか。

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